調査期間:2025年11月23日~11月29日
取引の約半数が「海外輸出」という衝撃
2025年11月下旬(23日~29日)の調査において、最も衝撃的だった事実は、トヨタ・アクア(NHP10型・H24~H26年式)の流通内訳です。調査対象となった入札件数のうち、国内小売市場向け51.8%に対し、輸出市場向けが48.2%と、ほぼ拮抗する結果となりました。
発売から10年以上が経過した車両において、これほど高い輸出比率を維持している車種は稀です。ロシア、モンゴル、カリブ海諸国などにおいて、アクアのハイブリッドシステム(THS-II)への信頼は絶大であり、この「グローバル需要」が、国内相場の底値を強力に支えています。
人気色とグレードの傾向
ボディカラーによる価格差も明確な傾向が出ています。
パールホワイト(082)やブラック(209)は、シルバー系と比較して2万~5万円程度のプラス査定が付く傾向にあります。
また、アクア特有の有彩色であるイエロー(5A3)やブルー(8T7)も、不人気色としての減額対象にはなっていません。キャラクターに合致した色は市場で好意的に受け入れられています。
グレードに関しては、今回調査した「Sグレード」は、簡素な「Lグレード」と異なり、パワーウィンドウや分割可倒式リアシートなどの実用装備が評価され、安定した価格形成の基盤となっています。
算出された買取相場目安:24.5万円
以上のオークション落札データをベースに、ユーザーへの直接買取による中間マージン削減効果を加味して算出した、2025年11月時点の買取相場は以下の通りです。
買取相場目安:24.5万円
諦めずに査定を
今回の調査で明らかになったのは、「10年落ち・10万キロ」という従来の価値ゼロラインを越えても、アクアには20万円前後の資産価値が残っているという事実です。
特に走行距離が伸びている車両をお持ちのオーナーは、国内販売だけでなく、輸出ルートを持つ買取店を含めた相見積もりを行うことで、予想以上の現金化が可能になる市場環境にあります。廃車を検討する前に、この「輸出需要」を活かした売却を強く推奨します。

買取相場に関するご注意
この記事に記載されている買取相場は、特定のデータや市場動向に基づき算出されたあくまで参考値(推計)であり、その金額での買取を保証するものでは一切ありません。
実際の車両の買取価格は、以下のような多くの要因によって大きく変動します。
車両の状態: 走行距離、年式、ボディカラー、内外装の傷や汚れ、修復歴の有無
オプション・装備: メーカーオプション、ディーラーオプション、社外パーツの有無
市場の需要: 中古車市場における当該モデルの人気や在庫状況、季節的要因
査定業者: 買取業者ごとの査定基準や販売ルートの違い
正確な現在の買取価格をお知りになりたい場合は、この記事の情報を鵜呑みにせず、必ず複数の買取専門業者に直接ご相談の上、実車を査定してもらってください。
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