相場変動の「主役」は譲らない。2015年式アクアがトップ独走
2026年1月28日から2月3日にかけての中古車落札ランキングにおいて、またまたトップに輝いたのは2015年式(平成27年式)トヨタ・アクア、グレードSでした。
新車発売から10年以上が経過してもなお、その流通量は圧倒的です。今回は、オークション相場データと、カーセンサーやグーネットなどの小売市場情報を精査し、この「不動の王者」の現在の買取相場を算出しました。
車両プロフィール:世界一の低燃費を目指した「水」
モデル概要とスペック
ラテン語で「水」を意味する「アクア」。その名の通り、透明感あるクリーンな移動をイメージして2011年に登場しました。今回トップとなった2015年式は、2014年12月のマイナーチェンジを経た中期モデルにあたります。
- 型式:DAA-NHP10
- エンジン:1.5L 直列4気筒DOHC+モーター(リダクション機構付THS II)
- 燃費:37.0km/L(JC08モード)
- サイズ:全長3995mm×全幅1695mm×全高1455mm
エピソード
「プリウス」で培ったハイブリッド技術をコンパクトカーに凝縮し、当時「世界最高燃費」を掲げてデビュー。日本の狭い道路事情にマッチした5ナンバーサイズと、圧倒的な経済性で爆発的なヒットを記録しました。2015年式モデルでは、フロントマスクの意匠変更やボディ剛性の強化が行われ、乗り心地と質感が大きく向上しています。
国内・輸出の需要バランス
今回調査した落札データから、走行距離10万kmを境とした「国内向け」と「輸出向け」の流通割合を算出しました。
- 国内向け(走行10万km未満):約49%
- 輸出向け(走行10万km以上):約51%
驚くべきは、輸出需要の高さです。全体の過半数が走行距離10万kmを超えているにもかかわらず、活発に取引されています。これはモンゴルやアフリカ諸国など、海外市場において「トヨタ製ハイブリッドの耐久性」が絶大な信頼を得ている証拠です。過走行であっても底値が崩れない強固な相場が形成されています。
相場分析と買取価格算出
市場動向
別添の落札相場表および現在の小売価格情報を比較分析しました。
- 国内需要層(低〜中走行車) カーセンサー等の小売市場では、走行5万km前後の良質車が総額60万円〜90万円台で販売されています。オークションにおいても、評価点の高い個体は強気の価格で競り落とされています。
- 輸出需要層(過走行車) 走行15万km〜20万kmの個体であっても、輸出バイヤーによる買い支えが入るため、一定の金額以下には下がらない「輸出フロア価格」が存在します。
買取相場算出のポイント
算出した相場は、小売価格およびオークション落札価格から、陸送費、出品・成約手数料、業者の適正利益といった中間コストを勘案し、調整を行ったものです。特に今回は、輸出による下支え効果と、国内再販向けの上乗せ分を明確に区別して評価しました。
アクア(S)が選ばれ続ける理由
なぜこれほどまでに動きが良いのか、理由は明確です。
- 圧倒的な燃費性能:燃料高騰下において、実燃費の良さは最大の武器です。
- 輸出による強力な下支え:乗り潰しても値段がつくという安心感があります。
- 取り回しの良さ:日本の道に最適化されたサイズ感は、代替車種が見当たりません。
- 高い耐久性:10万km超えでも機関系トラブルが少なく、海外での評価が極めて高いです。
現在の買取相場推計値
最後に、今回算出した2015年式アクア(S)の個人ユーザー向け買取相場推計値を提示します。
走行距離や内外装の状態によって幅はありますが、過走行車であっても輸出需要があるため、諦めずに査定に出すべき車種です。一方で、低走行の良質車は国内需要が高く、高額査定が期待できます。
買取相場に関するご注意
この記事に記載されている買取相場は、特定のデータや市場動向に基づき算出されたあくまで参考値(推計)であり、その金額での買取を保証するものでは一切ありません。
実際の車両の買取価格は、以下のような多くの要因によって大きく変動します。
車両の状態: 走行距離、年式、ボディカラー、内外装の傷や汚れ、修復歴の有無
オプション・装備: メーカーオプション、ディーラーオプション、社外パーツの有無
市場の需要: 中古車市場における当該モデルの人気や在庫状況、季節的要因
査定業者: 買取業者ごとの査定基準や販売ルートの違い
正確な現在の買取価格をお知りになりたい場合は、この記事の情報を鵜呑みにせず、必ず複数の買取専門業者に直接ご相談の上、実車を査定してもらってください。

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