今年は暖冬などと言われていましたが、2026年1月23日の朝方などは、川口市内の私の自宅でも、給湯のための配管がついに凍結して、お湯が出なくなってしまいました。
住宅の設備さえ凍りつく気温下では、屋外に駐車された車のコンディションはさらに深刻です。
JAF(日本自動車連盟)の出動理由でもっとも多いのがバッテリー上がりです。
冬のトラブルを避けるための、具体的な事実に基づいた出発準備を解説します。
気温0度でバッテリー性能は半減する
寒さはバッテリーの化学反応を鈍らせます。 バッテリーメーカーのデータによれば、気温0度での性能は新品時と比べて約50%近くまで低下することがあります。 一方で、エンジン始動に必要な電力は増大します。 低温でエンジンオイルの粘度が高まり、回転抵抗が増えるためです。 夏場は90〜120アンペアで始動できるエンジンも、冬場は150〜190アンペアと、約1.5倍の電流を必要とします。 供給能力が下がる中で需要が増えるため、バッテリー上がりが多発します。 3年以上交換していないバッテリーは、本格的な冬の到来前に電圧チェックが必要です。
暖気運転は「数十秒」で十分
「出発前に何分暖気すればいいか」という疑問については、近年の車では長時間のアドリングは不要とされています。
現在の電子制御エンジンは、始動直後から安定して走行できるように設計されています。
ただし、長期間乗っていなかった場合や氷点下の極寒時は例外です。 エンジンオイルを行き渡らせるために、数十秒から1分程度のアイドリングを行うことは有効です。 JAFも、極端な低温時を除き、走りながら温める「ウォームアップ走行」を推奨しています。
不必要な長時間のアイドリングは燃料の無駄遣いとなり、環境負荷も高めます。
エアコンのスイッチは水温計を見てから
寒い車内でいきなり暖房を「強」にしても、冷たい風しか出てきません。
車の暖房は、エンジンの熱を利用しています。 エンジンが冷えているうちは温風は出ません。 目安となるのは、メーターパネル内の「低水温表示灯(青い温度計のマーク)」です。
このランプが消えるか、水温計の針が動き出したタイミングでスイッチを入れるのがもっとも効率的です。
オートエアコンの場合は設定温度にしておけば自動で風量を制御しますが、手動の場合は水温上昇を待つのが鉄則です。
ドアと窓の凍結防止
ドアが開かない、窓が開かないというトラブルも頻発します。
原因はゴムパッキン(ウェザーストリップ)とボディの間に水分が入り込み、凍結するためです。 無理に開けようとすると、ゴムがちぎれたりドアノブが破損したりします。
シリコンスプレーをゴム部分に塗布しておくと、被膜ができ凍結を防げます。 ウインドウウォッシャー液も重要です。
通常の濃度では凍結する恐れがあるため、原液に近い濃度で使用するか、寒冷地用の不凍液が入ったものに入れ替えます。
出発前チェックリスト
寒冷地や早朝の出発前に確認すべき項目です。
- バッテリー電圧の確認
- セルモーターの回転音が弱くないか確認します。
- 3年以上使用している場合は交換を検討します。
- ワイパーの処置
- 駐車時はワイパーを立てておきます。
- ゴムがフロントガラスに張り付くのを防ぐためです。
- 無理に動かすとモーターのヒューズが飛びます。
- 解氷スプレーの携行
- 鍵穴やドアの隙間が凍った場合に使用します。
- 車内ではなく、ポケットや鞄に入れておきます。
- スノーブラシとスクレーパー
- 屋根の雪はブレーキ時にフロントガラスに滑り落ちて視界を塞ぐため、必ず下ろします。
- 燃料の確保
- 立ち往生した場合、暖房の維持に燃料が不可欠です。
- 常に半分以上の残量をキープします。
- タイヤの空気圧
- 気温が下がると空気の体積が減り、空気圧が低下します。
- 指定空気圧より少し高めに入れておくのが安心です。
フロントガラスの氷はスクレーパーで除去し、お湯はかけないでください。再凍結やガラス破損の原因になります。
緊急時の備え
行政からの大雪警報が出ている際は、不要不急の外出を控えるのが原則です。
やむを得ず運転する場合は、車内に防寒着、毛布、簡易トイレ、牽引ロープ、ブースターケーブルを積載します。
2026年の寒波では、短時間の降雪で立往生が発生する事例も報告されています。 準備不足は命に関わります。
万全の状態で出発してください。
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