【2025年6月最新】アルファード相場に「横ばい」のサイン!いまが売り時?

アルファード売却の最後のチャンス到来か?

「キング・オブ・ミニバン」として、新車だけでなく中古車市場でも圧倒的な人気を誇る40系アルファードとヴェルファイア。しかし、そのリセールバリュー神話に陰りが見え始めています。最新の業者オークションの動向を分析すると、これまで右肩上がりだった相場が「横ばい」に転じ、専門家からは「いまが利益確定の売り時かもしれない」との声が上がっています。

この記事では、2025年6月前半の最新オークションデータとネット上の買取相場を基に、あなたのアルファードがいまいくらの価値を持つのか、そしてなぜ「早めの売却」が推奨されるのかを、分かりやすく解説します。

ガソリンモデル:相場は横ばい。年末に向けた下落リスク

現在、アルファード/ヴェルファイアのガソリンモデルの相場は、高値を維持しつつも完全に横ばい状態となっています。

  • アルファード (Zグレード・2WD)
    • リセールバリュー:約121% (6月前半第2週)
    • 前回(第1週)の122%から微減し、上昇は完全にストップしています。
  • ヴェルファイア (Z Premier)
    • リセールバリュー:約120% (6月前半第2週)
    • 前回(第1週)の119%から微増したものの、こちらも大きな流れは横ばいです。

なぜいまが「売り」なのか?2つの下落要因

この横ばい状況は、年末にかけて下落に転じる可能性が高いと見られています。その理由は主に2つあります。

  1. 主要な輸出先マレーシアでの需要減40系ガソリンモデルの主な輸出先はマレーシアですが、現地での需要が減少傾向にあります。
  2. 年間輸出台数の上限マレーシアへの輸出は年間35,000台という上限が設けられています。昨年同様、いま年も11月頃にはこの上限に達する見込みです。上限に達すると、輸出できなくなった車両が国内市場に溢れ、在庫のだぶつきから相場が急落する危険性があります。

こうした状況から、専門家は「利益を確定したいなら、できる限り早めの売却を」と強く推奨しています。

【2025年6月版】最新の具体的な買取相場をチェック

ご注意:中古車の買取相場は、車両の状態、走行距離、車体色、オプション、そして市場の需要によって日々大きく変動します。ここに記載する価格はあくまで参考情報としてご活用ください。

以下は、2025年6月時点の最新の買取専門サイトやオークション実績から収集した、人気グレードの買取相場の一例です。

モデル年式グレード買取相場(参考)
40系 アルファード2024-2025年Z620万円~820万円
40系 ヴェルファイア2024-2025年Z Premier630万円~830万円
30系後期 アルファード2021-2023年S “Cパッケージ”420万円~580万円
30系後期 ヴェルファイア2021-2023年Z “Gエディション”410万円~570万円

これらの価格は、人気の「パールホワイト」や「ブラック」の車体色で、サンルーフやデジタルインナーミラーなどの人気オプションが装備されている場合の目安です。これ以外の色や仕様、あるいは走行距離が多い場合や内外装に傷がある場合は、ここから数十万円単位で価格が下がる可能性があります。

ハイブリッドモデル:微増も、先行きは不透明

ハイブリッドモデルの相場も、全体としては横ばい傾向にありますが、僅かな上昇が見られました。

  • アルファード (Executive Lounge / Z)
    • リセールバリュー:約128% (6月前半第2週)
    • 前回(第1週)の124%から上昇しました。
  • ヴェルファイア (Executive Lounge / Z Premier)
    • リセールバリュー:約112% (6月前半第2週)
    • 前回(第1週)の110%からこちらも上昇。

しかし、この上昇を手放しでは喜べません。国内での生産台数が増加している一方で、海外での需要は減少しているため、この上昇が長続きするとは考えにくい状況です。「現在の価格が天井圏」と見るのが妥当でしょう。

グレード別リセール動向:ELは苦戦、Xは驚きの高値

  • エグゼクティブラウンジ (EL)
    • リセールは「極めて悪い」状況です。車両によってはリセール90%を割るケースもあり、リセール目的での購入は全くお勧めできません。
  • ハイブリッド X
    • 5月時点ではリセール150%台と驚異的な価格でしたが、6月前半に確認できた車両もリセール143%(税込落札額729万円)と、依然として高値を維持しています。
    • ただし、Xグレードには輸出で人気の「ツインムーンルーフ」が設定できないため、いま後、海外需要の減少とともに相場は下落すると予想されます。

注意点:オークション相場と実際の売却額の違い

この記事で紹介しているリセールバリューや金額は、あくまで業者オークションでの「消費税込み落札額」や、買取店での参考価格です。実際に皆さんが車を売却する際には、そこからオークションの利用手数料や買取業者の利益などが差し引かれます。

目安として、業者オークションの相場からは5%程度低い金額が、実際の売却額になるとお考えください。

## 決断は早く。行動を起こすならいま!

40系アルファード/ヴェルファイアの中古車相場は、間違いなく転換期を迎えています。

  • ガソリンモデル:相場は横ばいで、年末にかけて下落するリスクが高い。
  • ハイブリッドモデル:微増しているが、天井圏の可能性。
  • 共通リスク:いま後の為替が円高に振れれば、輸出に頼るアルファードの相場はさらに下落します。

「まだ上がるかもしれない」と期待して待ち続けるよりも、高値が維持されているいまのうちに利益を確定させる方が賢明な判断と言えるでしょう。愛車の売却を少しでも検討されている方は、一度、現在の価値を調べてみてはいかがでしょうか。行動を起こすなら、まさにいまがその時です。