アクアを抑えてトップに
今週(2026年4月3日〜4月9日)の中古車オークション入札件数ランキングで、令和2年式ダイハツ「ハイゼットカーゴ」(型式:S321V)DXグレードが首位を獲得しました。2位・3位はいずれもトヨタ「アクア」(NHP10系)が占め、長らく上位の常連だったアクアをかわしてのトップ立ちは、軽バン市場の底堅い需要を改めて示す結果です。
著作権上の都合からランキングの全容を掲載することはできませんが、上位には国産コンパクトカーのほか軽商用車が複数ランクインしており、実需を反映した顔ぶれとなっています。
需要の内訳
今回のトップ車両の入札は、国内小売用が約84%、輸出用が約16% と、国内業者による積極的な仕入れ需要が圧倒的多数を占めていました。同型の軽バンは一般的に輸出比率が高くなる傾向がありますが、今回は国内実需が牽引する形です。
ハイゼットカーゴとはどんなクルマか
「ハイゼット」という車名は、英語の「HI(高性能)」と「MIDGET(超小型)」を組み合わせた造語で、1960年にダイハツが初代を発売した歴史あるネームです。現在の「カーゴ」の名称は1999年の9代目フルモデルチェンジの際に採用されました。
S321V型は10代目ハイゼットカーゴの後期モデルにあたり、2017年11月のマイナーチェンジで登場、2021年12月の11代目(S700V型)フルモデルチェンジまで生産されました。令和2年式(2020年)はこのS321V後期型の最終世代に相当します。
主要スペックは以下の通りです。
- エンジン:KF-VE型 660cc 直列3気筒DOHC(自然吸気)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- ミッション:4速AT / 5速MT
- 最大積載量:350kg(DXグレード)
- ボディ形状:4ナンバー軽貨物(商用車)
- 乗車定員:2名
後期型では、軽貨物として初めて「スマートアシストⅢ」(ステレオカメラ式衝突回避支援システム)を採用。2019年11月の一部改良でLEDヘッドライトが標準装備となり、商用車ながら安全装備の充実が図られました。DXグレードは実用本位の標準グレードで、最大積載量350kgを確保し、Amazonフレックスをはじめとする個人配送業でも要件を満たします。
なぜ今もこれだけ注目されるのか
- 生産終了モデルの希少性:S321V系は2021年末に生産終了。11代目(S700V)への切り替えにより中古流通の新規流入が減少し、程度の良い個体への競争が激化している
- 配送需要の継続:EC物流の拡大を背景に、軽バンの実需は底堅い。農家・個人事業主・配送ドライバーなど幅広い層が中古市場で探している
- 維持費の安さ:4ナンバー軽貨物は自動車税が年間5,000円(2ナンバー乗用比)、車検も2年毎・短縮なし。ランニングコストの低さが選ばれる理由のひとつ
- 令和2年式の位置づけ:後期型後半の年式で、スマートアシストⅢ・LED標準装備済みの個体が多く、装備面での安心感が高い
個人からの買取相場(推計)
カーセンサー・グーネット・各オークション市場等の複数の相場データを参照・比較調整した結果、現時点(2026年4月)における令和2年式ハイゼットカーゴ S321V DXの個人からの買取相場は以下の通りと推計されます。走行距離は5〜8万km程度、修復歴なし・車検残あり・概ね良好な状態を前提としています。
買取相場(推計):35万円〜55万円
※状態・走行距離・装備・地域によって変動します。走行10万km超・車検なし・傷や凹みあり等の場合は下限を下回るケースもあります。査定は必ず複数社で比較することをお勧めします。

