川口市在住だけど、ユーザー車検って難しいよね?どんな手続が必要なの?

ユーザー車検は費用を抑えられる魅力的な選択肢ですが、「手続きが複雑そう」「自分にできるか不安」と感じる方も多いでしょう。特に川口市にお住まいの場合、知っておくべき特有のポイントがあります。この記事では、川口市民がユーザー車検に挑戦するために必要な情報を、ステップごとに分かりやすく解説します。

まず知るべきこと:車検は市外で

最も重要な点は、川口市内ではユーザー車検の手続きができないという事実です。お持ちの車の種類によって、行くべき場所が全く異なります。

  • 普通自動車(白・緑ナンバー)さいたま市西区にある埼玉運輸支局が管轄です。(所在地: 埼玉県さいたま市西区大字中釘2154-2)
  • 軽自動車(黄・黒ナンバー)上尾市にある軽自動車検査協会 埼玉事務所が管轄です。(所在地: 埼玉県上尾市大字平方領領家505-1)

この二つの施設は場所も組織も全く別物です。間違えると時間と労力を無駄にしてしまうため、自分の車がどちらに該当するのかを必ず確認してください。

予約はネットから

ユーザー車検は、事前のオンライン予約が必須です。予約なしで直接行っても受け付けてもらえません。ここでも普通車と軽自動車でシステムが分かれています。

  • 普通自動車: 「自動車検査インターネット予約システム」
  • 軽自動車: 「軽自動車検査予約システム」

それぞれのサイトでアカウント登録が必要で、予約時には車台番号などの情報が求められるため、手元に車検証を準備しておきましょう。

書類を揃える

車検の成否は書類準備にかかっていると言っても過言ではありません。書類は「事前に準備するもの」と「当日現地で入手するもの」に分けて考えるとスムーズです。

【事前に準備するもの】

  1. 自動車検査証(車検証): 必ず原本が必要です。
  2. 自賠責保険証明書: 次の車検期間(通常2年)をカバーする新しい証明書が必要です。古いものと新しいものの2枚を持参すると確実です。
  3. 自動車税納税証明書: 電子化により提示が不要な場合もありますが、システムへの反映に時間がかかることもあるため、紙の証明書を持参するのが最も安全です。

【当日現地で入手・記入するもの】

  1. 継続検査申請書
  2. 自動車検査票
  3. 自動車重量税納付書

これらの書類は現地の窓口で入手でき、記入見本も用意されています。

いざ、検査ラインへ

書類手続きが終われば、いよいよ車両の検査です。初めてで不安な方は、検査場周辺にある予備検査場(テスター屋)の利用がおすすめです。有料ですが、不合格になりやすいヘッドライトの光軸などを事前に調整してくれるため、合格率が格段に上がります。

検査ラインでは、電光掲示板や検査員の指示に従って車を操作します。「初めてです」と伝えれば、丁寧に案内してもらえます。検査項目は以下の流れで進みます。

  1. 同一性確認・外回り検査: 書類と車両の照合、ライトやワイパーの動作確認 。
  2. サイドスリップ検査: ハンドルをまっすぐにしてゆっくり直進。
  3. ブレーキ・スピードメーター検査: 指示に従いブレーキを踏み、速度を時速40kmに合わせる。
  4. ヘッドライト検査: 光の向き(光軸)と明るさを自動で測定。
  5. 排気ガス検査: マフラーに検査用の棒を自分で差し込む。
  6. 下回り検査: 検査員が下からオイル漏れなどをチェック。

合格でも不合格でも慌てずに

すべての検査に合格すれば、新しい車検証とステッカーが交付されて終了です 23。

もし不合格項目があっても心配は要りません。救済措置が用意されています。

  • 当日中の再検査: 追加手数料なしで2回まで再検査が可能です(合計3回)。
  • 後日の再検査: 修理が必要な場合は、「限定自動車検査証」を交付してもらえば、15日以内に不適合箇所のみを再検査できます。この証明書があれば、修理と再検査のために公道を走行することが可能です。

費用はどれくらい?

ユーザー車検の最大のメリットは費用です。支払うのは法律で定められた「法定費用」のみで、業者に依頼した際にかかる「車検基本料」や「代行手数料」を節約できます。

法定費用の内訳は以下の3つです。

  1. 自動車重量税: 車両の重量や年式に応じて決まる税金。
  2. 自賠責保険料: 次の車検までの期間分を支払う強制保険料。
  3. 検査手数料: 検査機関に支払う手数料。普通車で2,300円、軽自動車で2,200円です。
費用項目推定額(普通車・1.5T未満・13年未満の場合)
自動車重量税24,600円
自賠責保険料17,650円
検査手数料2,300円
法定費用合計(推定)44,550円

この金額がユーザー車検の最低コストとなります。ディーラーなどでは7万円~10万円以上かかることも多いため、大きな節約につながります。

手順をしっかり理解して準備すれば、ユーザー車検は決して難しくありません。この記事を参考に、ぜひ挑戦してみてください。

あなたとクルマ編集部
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